― TIG・MIG・アーク溶接は現場でどう使い分ける? ―
建築・鉄骨・鍛冶工事の現場において、「溶接」は構造物の強度・安全性を左右する極めて重要な工程です。
一口に溶接と言っても、実はさまざまな種類があり、用途・材料・求められる仕上がり精度によって使い分けがされています。
本コラムでは、
現場でよく使われる代表的な溶接技術である
✅ TIG溶接
✅ MIG(半自動)溶接
について、プロの視点で「違い」と「使い分け」をわかりやすく解説します🔍
溶接を知らない方にも、職人を目指す方にも役立つ内容です。
🔧 そもそも溶接とは?
溶接とは、金属同士を熱で溶かし、一体化させて接合する技術のこと。
ボルトやリベットとは違い、金属そのものを融合させるため、非常に高い強度を得られるのが特徴です。
🏗 建築鉄骨
🏭 プラント設備
🧱 階段・手すり・架台
など、高い耐久性が求められる場所で必ず使われています。
⚡ ① アーク溶接(被覆アーク溶接)
🔹 特徴
アーク溶接は、最も基本的で歴史のある溶接方法です。
電極棒(溶接棒)と母材の間にアーク(電気の火花)を発生させ、その熱で金属を溶かします。
🔹 メリット
✅ 機材が比較的シンプル
✅ 屋外作業に強い
✅ 厚板の溶接に向いている
✅ 現場対応力が高い
🔹 デメリット
⚠ スラグ(溶接後のカス)の除去が必要
⚠ 仕上がりは職人の腕に左右されやすい
🔹 現場での使いどころ
🏗 鉄骨の仮付け
🏭 屋外での鍛冶工事
🧱 強度重視の構造部
👉 「まずはアーク溶接」と言われるほど、
溶接の基礎を支える技術です。
🔵 ② TIG溶接(ティグ溶接)
🔹 特徴
TIG溶接は、高精度・高品質な仕上がりが求められる場面で使われます。
タングステン電極を使用し、溶加材(溶接棒)を手で加えながら溶接します。
🔹 メリット
✨ ビード(溶接跡)が非常に美しい
✨ 薄板溶接に強い
✨ ステンレス・アルミにも対応
✨ スパッタ(飛び散り)が少ない
🔹 デメリット
⚠ 作業スピードが遅い
⚠ 高度な技術が必要
⚠ 風に弱く屋外作業には不向き
🔹 現場での使いどころ
🔩 手すり・意匠金物
🏢 見える部分の溶接
🛠 精度が求められる部材
👉 「仕上がり重視」「見せる溶接」がTIG溶接。
熟練職人の腕が最も光る溶接方法です。
🟠 ③ MIG溶接(半自動溶接)
🔹 特徴
MIG溶接(※現場ではMAG溶接と呼ばれることも多い)は、
ワイヤーが自動で供給されるため作業効率が高いのが特徴です。
🔹 メリット
🚀 作業スピードが速い
🚀 連続作業に向いている
🚀 安定した品質を出しやすい
🔹 デメリット
⚠ 風の影響を受けやすい
⚠ 機材がやや大きい
🔹 現場での使いどころ
🏭 工場製作
🏗 鉄骨の本溶接
🔧 大量施工が必要な場面
👉 **「スピードと安定性」**を求めるならMIG溶接。
現代の鉄骨工事には欠かせない技術です。
📊 溶接方法の違いを簡単に比較
| 項目 | アーク溶接 | TIG溶接 | MIG溶接 |
|---|---|---|---|
| 仕上がり | △ | ◎ | ○ |
| 作業スピード | ○ | △ | ◎ |
| 屋外適性 | ◎ | △ | △ |
| 技術難易度 | ○ | ◎ | ○ |
| 主な用途 | 構造部 | 意匠部 | 本溶接 |
🏗 現場で大切なのは「正しい使い分け」
溶接は、
❌ 「どれが一番優れているか」
ではなく、
✅ 「どこで・何を・どう溶接するか」
が重要です。
現場の状況・材料・安全性を総合的に判断し、
最適な溶接方法を選択できるかどうかが、プロの技術力です。
🔑 まとめ|溶接技術は現場力そのもの
溶接技術の理解は、
✔ 安全性の確保
✔ 仕上がりの美しさ
すべてに直結します。
GOTOKU工業では、
経験と知識を活かし、現場ごとに最適な溶接方法を選択し、
確かな品質の鍛冶工事・鉄骨工事を行っています。